疑いなく、自分はそう信じているけれども、この北向きの窓から見えていた空は、近いうちに建つ隣のマンションに遮られて見えなくなる。

長らく、隣家の屋根が目の前にあった。
その屋根を白く染める雪。
嵐の訪れを告げる、叩きつける雨音。
開けた窓から聴こえてくる蝉の声。
近所で火事があった日、起きたら目の前にいた消防士。
そうしたものと別れを告げる日がやってくる。
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