2010年03月10日

角を矯めて牛を殺す

http://yama-ben.cocolog-nifty.com/ooinikataru/2010/03/post-b89f.html
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1003/09/news103.html

 漫画家・中村哲也として規制には反対の立場を表します。
 法治国家とは法そのものによって治められる筈で、「我々は十分に賢い。賢い我々が作り運用するこの(条文に含まれていない)約束事に誤りは無い」という認識は間違っているのです。必要なのは、賢くない人間が運用しても社会が正常に動作する法なのです。

 漫画という産業としては、漫画をいっぱい買ってくれる人がいるのも勿論いいけれど、漫画をいっぱい描く人がいる方が長い目で見れば幸せだと思うのです。もちろんそこには、様々な表現とテーマがあっていい。あるべきで。
 もし漫画家みんながみんな同じようにお上品な、内面の吐露も世界との衝突も何もない平和な楽園みたいな漫画しか描かないとしたら、ほんとうにそれは良い事でしょうか。それを希求されている皆さんが今回のような規制を考え出したのかも知れないけれど、私にはそれは耐え難い牢獄でしかないのです。
posted by 哲 at 14:05| Comment(3) | TrackBack(0) | 日記